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08.16
Fri
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連休中に作品資料を整理し、制作過程の画像がたくさん出てきました。
記録は、作品を制作する毎に詳細を残している訳ではありません。
しかし、3年ほど前に雑誌社から制作過程の掲載依頼が重なった時期があり、そのために一時期は努めて詳細の記録を残していました。

その中で、途中経過を定点撮影した未発表画像が2作品分ありました。
それは、昨日紹介したものと今回紹介するものです。
そこで、この2作品分の静止画像をそれぞれ繋いで動画として記録することにしました。

この2点は、同時期に制作したものなので、描き方が意識して似ています。
今から見ると、その作業はとても粗く、下地効果の利用方法に難があります。
しかし、それをリカバリーするその後の過程も記録されています。
その動画を編集しながら、制作は「生き物だな」と改めて感じています。

この動画は、優秀な制作記録とは言えません。
しかし、難を抱え、それを克服するのも制作の醍醐味です。
良かったら、一笑するつもりで観て頂ければ幸いです。
1分46秒の動画です。


そして、私の希望は、見て頂けた方が動画を通して油絵の制作に興味を持って頂けることです。
「油絵は楽しいよ」
私は、この言葉を高校時代に先生から掛けられ、この道に進もうと決めました。
私からもその言葉を動画を通じて発信できればと思っています。







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08.15
Thu
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お盆に入りました。
日本列島は大型台風がまもなく上陸する予定で、影響が大変心配されています。
皆様方、ご無事でありますように。

私の住む金沢は、台風の進路から逸れていますが、それでも昨晩から強い風雨の影響が出てきました。
今朝方、カーポートの補強と戸外に出た日差し除けのカーテンなどを取り外しました。
今後、天候がひどくならないことを祈ります。

お盆のこの時期、私は、じっくりと落ち着いて自分の制作活動に向き合っています。
今は大作の制作に集中しています。

同時に、自分の資料の整理も進めています。
その資料の中から、以前に雑誌社の依頼に備えて、油絵作品制作過程を画像に収めた未発表の何作品分かのフィルムがあることに気付きました。
もうこの作品は発表を終え、既にコレクターの手に渡っています。
たぶん今後、フィルムも使うことも無いと思われるため、ここで動画にまとめることにしました。
動画は、2分36秒にまとめた静物を油絵で描いたものです。
下の画像をクリックして頂くとご覧いただけます。
良かったらご覧ください。







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08.03
Sat
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前期の授業の終了と時を同じくして、新たに1冊のクロッキー帳が描き終わりました。
その中から22枚を抜粋し、ブログに記録します。
宜しかったらご覧ください。



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昨日の8月2日金曜日で、前期試験が終わりました。
短大もいよいよ夏休みに入ります。
と言っても、来週は月・火曜日にオープンキャンパスがあり、クラス学生の就活個人面談、成績締め切りと研修旅行事前研修会など、何かと慌ただしい日程がこれからも続きます。
それでも通常授業が無くなる分だけ、気持ちはだいぶ楽になります。

前期最終日の昨日は、学生たちに夏季休暇中の制作課題を改めて伝え、計画的に自己管理をしながら制作研究に取り組む大切さを話しました。
同時に夏は、怠惰な日々を過ごす危険があることも、私の経験を交えながら話しました。

制作は、踏み出すエネルギーが必要です。
学生に伝えながら、私自身も大作制作を計画的に進めなければと気持ちが引き締まりました。


……… ……  …


計画的と言うと、油絵はこの計画性がないと素材の魅力は引き出せません。
それは、自身のペースというより、油絵具の組成特性による科学的硬化のペースに制作スタンスを寄り添わせることが求められます。

………?

上に書いた言葉は、伝わりにくい表現かと感じました。
伝わる言葉を探して、少し例を交えて下に書いてみます。

油絵は、画面上で絵具を混ぜてソフトなニュアンスを作りたければ、乾くまでの間に描き進めなければなりません。
逆に、下の絵の具の層と混ぜたくなければ、乾くまで描くのを待たなければなりません。
それは油絵の大きな特徴である乾きの遅さを、どうコントロールして表現に活かすかが大事なのです。
それが、「油絵具の素材に寄り添う」という意味として、ここでは使った表現でした。

このように油絵具は、繊細な表現を求めると強引なことが出来ません。
そこで毎日、絵肌の機嫌を伺わなければなりません。
それは、自分のエゴから解放され、さまざまな気付きを得る瞬間だと思っています。

「絵具との対話」

これが油絵具と言う素材の魅力の一つです。
これからしばらくの期間、油絵具との対話の時間も増えそうで、嬉しく感じています。


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07.20
Sat
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3週間ぶりに休日が取れました。
週末に落ち着いて絵を描けるのは、ホントに久しぶりです。

先週の連休中はオープンキャンパスにガイダンス、研究会の補助と常に予定が埋まる状況が続いていました。
この時期は学生募集活動も活発な時期なので、仕方のないことです。

短大の前期授業は、あと一週間。
月末までもうひと頑張りすれば、大作の制作も本格始動が出来ます。

それまでは、ちょっとした締め切りも抱えています。
実は、制作時間がどうしても取れず、先方に締め切りを1週間延ばしてもらい助かりました。
もうしばらく、何とか気持ちを切らさないで頑張ります。

「制作時間はあるのではなく、作り出すものだ。」と学生には常々言っています。
学生に投げ掛ける言葉は、同時に私にもそのまま跳ね返ってきて、自分自身への戒めとして問いかけます。
それでも、どうしても時間を作り出せない耐えるときもあります。
そんな時は、長期的な計画を組み立てて気持ちを切り替えて落ち着かせます。

今できることに集中します。






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07.13
Sat
プレイアデスニス掛け
納品前のニス掛け作業

昨日、北國新聞社に今年春に描いた50号の作品「プレアデスの舞」を寄贈しました。
寄贈に至ったのは、さまざまな縁が形になったものです。
今回のブログでは、このことについて少し触れたいと思います。


今年春は、今までと違う制作を展開しました。
ベリーダンサーを油絵で描く発表はこの春が初めてで、そして、今年だけの制作と思って取り組みました。


これまでの私の制作は、20代前半の若い女性をずっと描いてきました。
それは、将来の夢と不安を抱いた揺れる心情に興味があったからです。
何物にもなれる可能性を持ち、同時に挫折と向き合う彼女たちは、私が短大で教鞭を執る中で生きる力を目の当たりにできる対象であり、その若いエネルギーに尊さを感じるからだと思っています。


これに対して今回のベリーダンサーをモデルに描く作品は、私のこれまでの描く対象からはとても遠いものでした。
ポーズ・衣装・ダンスは、私の中でどう意味を見出すかはとても距離を感じていました。


このベリーダンサーの方との最初の出会いに触れたいと思います。
2011年の冬、私が受け持つ北國新聞社の文化センター教室「人物を魅力的に描く」講座で、公開講座が新聞社によってセッティングされました。
内容は一般公開で皆さんがクロッキーを描くもので、その最初の20分は私のデモンストレーションを行い、70㎝×55㎝の大判用紙を使って描くクロッキー制作を見てもらいました。
その公開講座にマッチングして頂いたモデルが、同文化センター教室の別講座で「ベリーダンス」を担当されていた竹村かおりさんでした。

その時にはじめて、ベリーダンサーを描きました。
とても躍動感ある指の先まで神経の行き届いたポーズ、普通の方なら無理な姿勢でも20分間を耐えられる体幹の強さ、鍛え上げられた肉体の美しさとオーラ。
こちらが疲れを感じることを忘れるぐらいに集中し、描き留めたい熱量のままに筆を走らせて描きました。
描き終えると疲労で足と膝の震えが止まりませんでした。

ベリーダンサー(クロッキー)
その時のデモンストレーションでのクロッキー(70㎝×55㎝)



写真家の土門拳が語っています。
「景色が逃げる」
一瞬の美しさは今この瞬間しかない。その美しさを印画紙に焼き付けたい。
そんな想いの籠った言葉です。


私もこれほどまでに一瞬の尊さを感じ、この瞬間を描き留めることに情熱を込めた経験は、ほとんど経験したことがありません。
それから、何度か竹村さんに個人的にモデルをお願いしました。
しかし、油絵の作品として公に発表することは、自分の今までの仕事と距離を感じ、どのような位置づけで発表できるのか悩んできました。
それから8年の月日が流れました。

……… ……  …

今年春、この作品に挑戦しようと思ったのは、この時しか無いと思ったからです。
ちょうど、これまで使用していた洋館を描くことに一区切りをつけ、新しい空間で新たな世界に挑戦しようと決めたこのタイミングでした。
そのちょうど区切りのこの時期、ベリーダンサーを描くなら今しかないと思えたからです。


春は、光風会展と現代美術展で2つの作品に仕上げ、ベリーダンサーを出品しました。
結果は、さまざまな反応がありました。
新たな挑戦だと前向きに受け取って頂ける意見をいただきました。
また、「本山は今年は出してないのか?」と、作品に気付かなかった意見。
「今回の作品はどうなんだ?好きでない!」という意見も。
それぞれたくさんのご意見を頂きました。


私としては、結果として取り組んで良かったと思っています。
とにかくやってみたかったのです。
やりたかったことに8年越しで形に出来た。
それは、自分を自分自身が裏切らなかったと思えたのです。
この挑戦は、次へのステップに出来ると感じています。
それだけで意味があった。



今年3月、竹村さんと久しぶりにメールで連絡を取り、今回作品を出品することを報告しました。
返信では、描かれることを光栄に感じていることをお伝えいただきました。
しかし、現在は東京に住まわれていて、金沢の発表は観ることは出来ないだろうと返信を頂いていました。

現美が開幕し、新聞社から連絡が来ました。
思い掛けない偶然なのですが、現美のパーティーのアトラクションに竹村かおりさんのベリーダンス出演を打診する計画が進んでいることを伝えられました。
その時は、私自身も10年ぶりくらいで現美のパーティーに出席する返信を済ませていた時期でした。

そしてパーティーの当日、竹村さんのアトラクションが披露されました。
出演後、舞台袖で久しぶりにご挨拶をさせて頂くことができました。
不思議な縁だと思いました。


また、7月には第105回記念光風会展金沢展が開幕し、その会場でもベリーダンサーを描いた作品を発表していました。
開幕パーティーで新聞社の方と再びお話しした中で、新聞社がこれまで間に入りモデルとの不思議な縁を作って頂けたことに感謝していることを伝えました。
その時に、新聞社への作品寄贈の話しが進みました。


昨日、北國新聞社への表敬訪問を行い、飛田秀一会長にご挨拶し作品寄贈の感謝状を頂きました。
そして、今朝の北國新聞朝刊でも作品寄贈の記事が取り上げられました。

20190713北國新聞朝刊記事(新聞社作品寄贈)lightjpg


昨秋、日展では準会員になり、今年の6月は光風会評議員に推挙されました。
美術における指導的な役割を果たすことも求められるこのタイミングでのこの寄贈は、一つのメモリアルなものになったと感じています。






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